新しいもの色々
Category:04:家の材料と工法 September 3, 2008 02:43 PM
今日は通称「新しいもん好き」の私もワクワクする情報が入ってきましたので
皆さんにお伝えします。
以前輸入建材の勉強会で知り合った商社の方が遠く海を越えて山の国、信州松本まで
来てくれました。
家が建築中で外壁が下地状態にある場合、日本の在来工法でも、ツーバイ工法でも
白い紙みたいのが貼ってあるのをご存知でしょうか?
あれは外壁の合板等の上にホッチキスの針みたいの(タッカー)で止めている
通気する防水の紙、「通気防水紙」なんです。ゴアテックスって言う雨カッパ用の
通気する防水生地がありますが、同じ会社から家の為の雨カッパとして
「タイベック」と言う紙が売られております。これが現在では家の防水紙としては
標準的で国産品でもそれを真似たものがたくさん出ていています。
しか~し、この紙が実は問題があると分かってきたのです。訴訟の国、アメリカでは
既にかなり問題になっていて、防水紙はほぼ次の商品に「標準」が変わった程だとの事です。
「え~~~、じゃ日本はどうなってるの?」「今までの家は・・・」
そうなんですよ、そうそう。
特にオリジナルのデュポン社製はそれでもまだ良い様ですが、国産メーカー品の薄いもの
だったりして、更に軒が出ていないデザインの家では進入した雨等で紙に劣化があるようです。
確かに外に雨さらしにしておくとボロボロになっているのを見た事があります。
壁の裏側に雨が入る作りな時点でかなり問題ですが、家は2重3重に防水されているもの
ですから、この紙に劣化のリスクがあると言うのは心配です。
楽観的に言えば、雨水が浸入しなければ問題も無いとなりますが・・・。
それに更に楽観的に言えば、昔の家にはそんなものそもそも使っていなかったですし、
未だに昔の工法で外壁を作っているメーカーさんも安曇野にだってあります。
要は断熱性能の高い家を目指すと即ち気密性能もセットで上げる必要があり
そうなると壁の中が密閉され、
その中の湿気を逃がす必要が出る。 ・・・だから必要な紙なのです。
紙が劣化でダメになれば空気も水も止められないので通気は逆に良くなりますが・・・(^^;
今度は万が一の雨水の浸入に耐えられなくなりますよね。
雨が被らないデザインならこれもまた良いですよね。軒が思いっきり深いとか・・・。
最近の家は軒を出さないのがデザイン的にモダンな雰囲気で良いみたいな風潮がありますね。
ちょっと性能面では考え物だと心配性の私は思います。
で、最近弊社でも採用しているのが劣化に強い分厚い通気防水紙です。
HPの3つのコンセプトのページに写真があります。
こちらの写真と同じです。
写真上には緑の字の書いた紙が見えますが、これは類似品で、北米では既にたくさんの
類似商品が出ているそうです。どうした日本!って感じです。
湿気を一方からは通して逆は通さない。
上の写真はその説明です。このフィルムはとある会社が開発したもので類似品には
同じフィルムが採用されているそうです。又、室内側にもポリシートと言うビニールシートを
貼り、室内が高気密な状態にするのですが、このシートを応用して室内のシートも
一方向の湿気抜きが可能になってきているそうです。
完璧に施工していても壁体内に湿気が入るリスクはゼロではありますのでこのリスクも
何とかしたいと言う考えの下に開発されたのだと思います。
分かりにくいかもしれませんが、カタログにビニールがついてます。
どんどん色んなものが出ます。どんどん建築単価が上がればどんどん使えますが・・・。
そんなの無理ですよね。どんどん悩んじゃうって訳です。
ちなみに通気防水シートですが、やっぱりタッカーの穴からの水滴の進入も細かい事を言えば
問題で、それをまた何とかすべく面白い道具があると紹介されました。
これです。
縁日で売ってそうな子供のおもちゃみたいですね。
この道具に刃の他に写真上に見えるロール上のものを入れます。すると・・・
まるで並トタンをうつ釘みたいに刃のところにパッキンがくっついた形になります。
ですから雨が穴から進入しないんです。面白いかもしれませんね。
男の子の心をくすぐるデザインかもしれません。
こちらがいつも最新の情報を届けてくれる頼もしい方です。
イチローの活躍するシアトルから来てくれている「キャスケード」の小金沢さんです。
一級建築士でもあり、知識豊富です。
今日は長くなりましたが、実は今回サッシの紹介で来てまして、その辺のことはまた後日
ご報告致します。
記:醍醐(だいご)
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